子どもの近視の進行を抑える 近視進行抑制治療
子どもの近視は、現代のIT機器を利用する生活習慣も影響し増加傾向にあります。とくに子どもが5〜15歳頃の成長期にはこの近視が進行する可能性があります。
そこで長い人生をみた取組みとして、当院でもご本人・ご家族とご相談のうえ、この成長期に近視の進行を抑える「近視進行抑制治療」の選択をご案内します。
当院では近視の進行抑制を目的とするアトロピン 硫酸塩水和物点眼液(販売名:リジュセアミニ点眼液 0.025%)の処方を希望される患者さまに対し、選定療養として下記のとおり対応いたします。
近視進行抑制治療って?
そもそも近視ってどんな病気?
近視の多くは、眼球が前後に伸びて、ピントが網膜に合わずに、モノや字がぼけて見えます。
また眼球は体が成長する時期に伸びることが多く、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。
先に書いたように、近視は子どもの時ほど早く進む可能性がありますので、早い段階からできるだけ近視が強くなるのをさけることで、将来の見え方を守り、目の病気になる可能性を低下させることが治療の目的です。
ただ、この治療は近視の進行を抑制するものであり、進行が完全に止まるわけではありません。近視進行抑制治療は近視を改善するのではないため、近視の程度に応じて眼鏡やコンタクトでの視力矯正が必要になる可能性があります。
この治療は、これまでは「自由診療(公的医療保険が適用されず、治療費が全額(10割)自己負担となる診療)」だったため、治療費のご負担が大きかったのですが、2026年6月1日より「選定療養」という治療に移行されたことで、「診察・検査は保険適用」「点眼薬代のみ全額自己負担」の形で併用できるようになり、部分的にご負担が保険適用される治療となった治療です。
標記点眼薬が、2026年6月1日の診療報酬改定に伴って、選定療養(保険外併用療養費)の対象となりました。これにより、診察料・検査料は公的医療保険が適用されますが、点眼薬費は、これまで同様に自費のご負担となります。また、診察料・検査料が保険適用となることで、子ども医療費助成制度をご利用いただける場合があります。
(金沢市の場合中学3年生まで適用 詳細は「子育て支援医療費助成制度」参照)
当院での近視進行抑制治療について
当院ではこの治療を次のように行います。ご不明な点や詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。
対象薬剤
アトロピン硫酸塩水和物点眼液(リジュセアミニ点眼液 0.025%)
近視の進行抑制を希望し、医師が適応と判断した小児(添付文書および製造販売後の臨床試験対象は 5〜15歳)
・薬剤費:保険外(特別の料金 / 自費として徴収)
・検査・診察:保険給付(屈折検査・矯正視力検査 等)
1箱 30本入り(約30日分)あたり4,400円(1本 0.3 mLの使い切り容器、1日 1回点眼)
(当院の設定価格を記載)
保険給付分と自費分(特別料金)を明確に区分してお渡しします。
※上記イラストと掲載文の一部は「参天製薬株式会社 資料 E20864 01・E20802・E20828 02」を引用しております

