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第2回:加齢黄斑変性症の検査法は?
加齢黄斑変性症の患者さんを診察するときは、以下のような一連の眼科的検査が行われます。
1.問診
2.視力検査
まずは診察の基本として、問診と視力検査を行います。
目に異常を感じるので、当院に来ていただいているのですが、その原因はさまざまです。
まずは今までとの変化など、基本的なことを検査いたします。
3.眼底検査
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を用いるなどして、眼底にある網膜の状態を調べます。
細隙灯顕微鏡から、眼底に細くて強い光を当て、病気の所見を拡大して調べます。
滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性症では、出血、網膜のむくみなどが観察できます。
4.網膜断層検査(もうまくだんそうけんさ)
光干渉断層計を用いて、眼底組織の断面の状態を詳しく調べます。
光干渉断層計は、網膜の断面を描き出します。
滲出型加齢黄斑変性症では、網膜剥離(はくり)[網膜の浮き上がっているところ]や
網膜のむくみ、脈絡膜新生血管などが観察できます。
5.蛍光眼底造影(けいこうがんていぞうえい)
蛍光色素を含んだ造影剤を腕の静脈から注射し、眼底カメラで眼底の血管の異常を検査します。
新生血管や、新生血管からもれた血液がどこに存在するかが良くわかります。
検査では、必要に応じてフルオレセインとインドシアニングリーンの2種類の造影剤が用いられます。
みなさんも目に異常を感じたらまずは診察を受けに来てください。
目の病気は少しでも早い発見が重要です!!
次回は、具体的治療法についてです。
※ノバルティス ファーマ株式会社 [ルセンティスによる治療をはじめられる患者さんへ]より抜粋
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