プールの季節 プールと私

北陸地方もいよいよ夏! 夏のキーワードといえば、休みに海に祭りに花火などたくさんありますが、小中学生にとってはプールではないでしょうか。

私の幼少期は(右はイメージ?)、涼用家電機器の代表が扇風機という時代で(昭和50年代ですが)、暑さ対策はもっぱら海かプールでした。
中学時代には、友達といっしょに自転車で片道10数キロはあろうかという距離を走り、内灘の海水浴場や健民海浜プールへ行ったこともありました。(今からは考えられないくらい元気な昭和の子でしたわ)。



気をつけよう〜プール熱(ウイルス性結膜炎)〜

さてこの季節、小学校でもプールの授業などが始まります。眼科的に注意してほしいのが、プールの後で充血や目やにがひどくなり発症する結膜炎です。俗に“プール熱”ともよばれ、眼の症状に加えのどの痛みや発熱などの全身症状を起こすこともあり、咽頭結膜熱とも呼ばれます。

以前、豚・鳥インフルエンザウイルスによる流行性感染症が世間を騒がせていましたが、プール熱もウイルスが原因の人に染つるタイプの結膜炎で、感染してから発症までに5〜7日くらいの潜伏期間があります。

ただし、目やにや涙などの分泌物を直接もしくは間接的に触らなければ、染つる心配はありません。

そこで以下の注意点を守ってください。

他の人にも染ってしまう可能性があるので・・・・
1.目が充血して目やにがひどい日は、プールに入らないようにしましょう
2.医師の許可があるまでプールには入らないようにしましょう。
3.タオル・ハンカチは個人もちにして、自宅でも家族とは別にしましょう
4.お風呂は1番最後に入るようにしましょう(できればシャワーの方が、流水なのでなお良いです)

予防のためにも!
5.充分に休養をとり、体力をおとさないようにしましょう
6.流水で十分な手洗いをこころがけましょう(直接手についたウイルスは、洗い落としましょう)

残念ながら、現時点ではウイルスに直接効く目薬は開発されていないので、炎症止めの目薬や更なる感染予防のための抗菌目薬を使用し、症状が治まるのを待つしかありません。

万が一症状が出てしまった場合、眼科を受診して治療を受け、完全に治った事を確認してもらいましょう。
早期の診断と治療が、早期の改善につながります!
炎症が長引くと、くろめ(角膜)に小さな濁りが出てくることもあるので、医師の許可が出るまではしっかり点眼を続けてください。

では皆さんも、楽しい夏をエンジョイしてください
ただし、くれぐれも水難事故にはご注意を!!


 ※参天製薬株式会社 [はやり目]より一部抜粋


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